くだらなくも愛しい日常を公開。
テニス(山吹)まるマ(ヨザケン)電王(キンウラ)に熱を上げている今日この頃。
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ラビとデイシャとトカゲ妄想の1(?)です。
続いて完結するかは分かりません。
放出しっぱなし上等。
右下のぐるぐるまわる?からどうぞ。
●吉田蒼偉●
その列車は先頭に2つついた光る目で闇を照らしながら進んでいた。
窓の外に見えるのは森の陰影。
職業柄、それなりに夜目は利くが意識して見ようとしなければ
見えてこないモノの方が多い。
それでは甘い、と誰かが耳元で囁き気を引き締めた神田は
眼前で唐突に立ち上がり窓を開けた彼に
まさかの敵襲かとイノセンスに手をかける。
気配を探ったがそれらしき感覚は掴めない。
一方のラビは桟に足をかけて飛び出そうとする真っ最中であった。
「ユウ!俺ちょっと出るさ!」
「どこへだ、何を見つけた。」
「トカゲさ!!!!」
「トカ…ッ!?おいラビ!!!」
呼びかけには応えず、オレンジの髪が闇へと潜り込んでいく。
一瞬振り返ったラビの瞳にたくさんの星がキラキラと輝いていた。
ラビはトカゲマニアだ。
女癖より性質の悪い癖である。
せめてパンダ目がトイレから帰るまでにソレを捕獲し
戻ってきて欲しい。
彼の為に言い訳やフォローをする気はないが
老人の愚痴を聞かされるのは真っ平ゴメンだ。
トカゲトカゲトカゲ。
やっぱりジャパニーズはトカゲも人間もスレンダーでキレイさ。
と初対面で言われたときはそれをどう解釈してよいかわからず
とりあえず抜刀した。
彼曰く、日本のトカゲは首や脚に節のようなものがなく
シュっとスレンダーな種類が多いそうだ。
説明されても神田には理解出来ない。
理解したいとは思わないが。
「ただいまー♪」
思い出のアルバムをめくっている内に小脇に
大きなトカゲを抱えたラビが戻ってくる。
脚に装着しなおされたイノセンスに同情したくなった。
トカゲ採取の移動手段に使われるとは思っていなかっただろう。
垂れた目をよりだらしなく垂らして
ラビは冷たそうに光るトカゲの肌に頬を寄せる。
じたばたと短い脚が抵抗していた。
「こんなトカゲ初めてさぁ。」
「…嫌がってるぞ。」
「深緑の肌に黒のライン…痩せっぽち過ぎないこのボディ…。」
「…。」
本気で人外のトカゲに同情してやろうかと思ったそのとき
神田はよりそのトカゲに感情移入することになった。
「何と言ってもこの目のラインが最高にカッコイイさ!!!」
ずいっと、鼻先がくっつくほどに寄せられたそのトカゲの顔は
「…デイシャ?」
兄弟子にそっくりだった。
窓の外に見えるのは森の陰影。
職業柄、それなりに夜目は利くが意識して見ようとしなければ
見えてこないモノの方が多い。
それでは甘い、と誰かが耳元で囁き気を引き締めた神田は
眼前で唐突に立ち上がり窓を開けた彼に
まさかの敵襲かとイノセンスに手をかける。
気配を探ったがそれらしき感覚は掴めない。
一方のラビは桟に足をかけて飛び出そうとする真っ最中であった。
「ユウ!俺ちょっと出るさ!」
「どこへだ、何を見つけた。」
「トカゲさ!!!!」
「トカ…ッ!?おいラビ!!!」
呼びかけには応えず、オレンジの髪が闇へと潜り込んでいく。
一瞬振り返ったラビの瞳にたくさんの星がキラキラと輝いていた。
ラビはトカゲマニアだ。
女癖より性質の悪い癖である。
せめてパンダ目がトイレから帰るまでにソレを捕獲し
戻ってきて欲しい。
彼の為に言い訳やフォローをする気はないが
老人の愚痴を聞かされるのは真っ平ゴメンだ。
トカゲトカゲトカゲ。
やっぱりジャパニーズはトカゲも人間もスレンダーでキレイさ。
と初対面で言われたときはそれをどう解釈してよいかわからず
とりあえず抜刀した。
彼曰く、日本のトカゲは首や脚に節のようなものがなく
シュっとスレンダーな種類が多いそうだ。
説明されても神田には理解出来ない。
理解したいとは思わないが。
「ただいまー♪」
思い出のアルバムをめくっている内に小脇に
大きなトカゲを抱えたラビが戻ってくる。
脚に装着しなおされたイノセンスに同情したくなった。
トカゲ採取の移動手段に使われるとは思っていなかっただろう。
垂れた目をよりだらしなく垂らして
ラビは冷たそうに光るトカゲの肌に頬を寄せる。
じたばたと短い脚が抵抗していた。
「こんなトカゲ初めてさぁ。」
「…嫌がってるぞ。」
「深緑の肌に黒のライン…痩せっぽち過ぎないこのボディ…。」
「…。」
本気で人外のトカゲに同情してやろうかと思ったそのとき
神田はよりそのトカゲに感情移入することになった。
「何と言ってもこの目のラインが最高にカッコイイさ!!!」
ずいっと、鼻先がくっつくほどに寄せられたそのトカゲの顔は
「…デイシャ?」
兄弟子にそっくりだった。
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