くだらなくも愛しい日常を公開。
テニス(山吹)まるマ(ヨザケン)電王(キンウラ)に熱を上げている今日この頃。
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これが本当は「あいのなか」になる予定で書いていた文です。
当初の予定ではこのSSのまま後半で千石の顔を見るのが
妙に気恥ずかしくて照れ笑ったり空回ったりさせようと
計画していたのですが…喜多と室町が仲良しすぎた?
なんかこの雰囲気のままでは繋げられないと思って
途中で断念してイチから書き直したのです。
こっちはこっちでなんとなく雰囲気が好きだったので
ブログに載せようかと…。
山吹部屋のキヨムロSS「あいのなか」の源です。
読んで下さる女神様はぐるぐるまわる?から
二年の教室へジャンプジャンプ♪
当初の予定ではこのSSのまま後半で千石の顔を見るのが
妙に気恥ずかしくて照れ笑ったり空回ったりさせようと
計画していたのですが…喜多と室町が仲良しすぎた?
なんかこの雰囲気のままでは繋げられないと思って
途中で断念してイチから書き直したのです。
こっちはこっちでなんとなく雰囲気が好きだったので
ブログに載せようかと…。
山吹部屋のキヨムロSS「あいのなか」の源です。
読んで下さる女神様はぐるぐるまわる?から
二年の教室へジャンプジャンプ♪
本当はこんなに素直。
あいのまえ
テストが終わった。
監督の教師が去った教室で室町はぐーっと腕と背を伸ばす。
彼の眼前ではクラスメート
が淀んだオーラを放ちながら机に突っ伏していた。
触らぬ神に祟りなし、と話しかけようと思っていた気持ちを
他所へ向ける。
室町の親友の喜多は両隣の女子に問題用紙を指差され
互いの回答が正解かどうか論議していた。
撃沈した男友達より頭のいい親友と女子だ。
さして凝っていない肩を回しながら席を立つ。
「喜多、問4なんになった?」
「ん?俺は6になった。」
「げ、間違えた…。」
「俺の答えが正解とは限らないだろー。」
「ムロ君、私いっちーに平手打ちしていい?」
「うん、むしろ竹下も喜多を殴ればいい。」
「分かった、私はグーでいこうと思う。」
学年トップ10の常連が何を言っているのか。
室町は女子と共に喜多の頭をかいぐり頬を抓り耳を引っ張った。
その際、小さくて柔らかい女の子の手と触れ合い少しいい気分になる。
恋愛感情がなくても女子は可愛いのだ。
ペタペタと触られている喜多は男扱いされていないのだろうか。
そう思うと自分の手が触れた所でなんら気にしていない女子の手を
可愛く思ったことが室町は急に虚しく思えた。
「なんで遠い目してんの?」
「いや別に、終わったなーと。」
こんな虚しさをわざわざ共有させることはない。
聞くだけ聞いて今度は他の輪に入っていく女子の背を見送ると
喜多は室町の脇腹を突いた。
身体を室町の方に少し寄せて声を潜め悪戯っ子の瞳で見上げる。
「今日から千石さんに会えるから?」
「俺がそんな理由で遠い目になるかよ。」
呆れたように溜息を吐く彼は嘘を吐いていない。
喜多もそれを予想していたのか笑う。
遠い目なんかせずにウキウキと輝いてしまうのが室町のいつもだ。
認めたくはないが、実際そうなってしまうのだから仕方ない。
意外と真面目な千石はテスト期間はすぐに帰ってしまう。
室町が言えば構ってくれるだろうが、どうかと思う。
恥ずかしい上に、痛い。
まず受験生にそんなことが言えるか。
「一緒に図書館で勉強しましょうとか言えばいいのに。」
「煩いな。」
「照れ屋だねぇー。」
「一緒に居ると俺に教えてくれようとしたりするからだ。」
「優しいもんねぇー。」
わざと語尾を伸ばしムカつく返し。
ギッと睨みをきかせてはみたが自分が半分惚気ていたことに
気付いた室町のほっぺたはうっすら赤く染まっていた。
こんなに好きなのに甘えられないなんて損な性格だ。
いや甘えたくないのか、それともこれが健気というのか。
男が睨みをきかせているのに可愛く見えるのはどうなのか。
室町の顔は整っている部類に入るが決して中性的というわけではない。
「愛の力ってヤツね。」
「あ?」
「千石さんの気持ちが分かる。」
眉を下げて笑い、立ち上がると5cm低い親友の頭を
小さい子にするように撫でた。
嫌そうな顔で振り払われたが、素直さといじらしさを見たあとでは
しかめっ面でも可愛く見えるのだ。
ますます笑みを深くした喜多に室町はますます怪訝な顔をした。
「ムロマチ君会いたかったよー。」
そんなこと言うならテスト中も構ってくれたらいいのに。
と言えない室町が自分に伸ばされた両手を振り払った。
終わり。
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これが元です。
ムロマチ君のキャラ…こっちみたく男の子色を
強く残したのですがUPした方では出来ませんでした…(泣)
あいのまえ
テストが終わった。
監督の教師が去った教室で室町はぐーっと腕と背を伸ばす。
彼の眼前ではクラスメート
が淀んだオーラを放ちながら机に突っ伏していた。
触らぬ神に祟りなし、と話しかけようと思っていた気持ちを
他所へ向ける。
室町の親友の喜多は両隣の女子に問題用紙を指差され
互いの回答が正解かどうか論議していた。
撃沈した男友達より頭のいい親友と女子だ。
さして凝っていない肩を回しながら席を立つ。
「喜多、問4なんになった?」
「ん?俺は6になった。」
「げ、間違えた…。」
「俺の答えが正解とは限らないだろー。」
「ムロ君、私いっちーに平手打ちしていい?」
「うん、むしろ竹下も喜多を殴ればいい。」
「分かった、私はグーでいこうと思う。」
学年トップ10の常連が何を言っているのか。
室町は女子と共に喜多の頭をかいぐり頬を抓り耳を引っ張った。
その際、小さくて柔らかい女の子の手と触れ合い少しいい気分になる。
恋愛感情がなくても女子は可愛いのだ。
ペタペタと触られている喜多は男扱いされていないのだろうか。
そう思うと自分の手が触れた所でなんら気にしていない女子の手を
可愛く思ったことが室町は急に虚しく思えた。
「なんで遠い目してんの?」
「いや別に、終わったなーと。」
こんな虚しさをわざわざ共有させることはない。
聞くだけ聞いて今度は他の輪に入っていく女子の背を見送ると
喜多は室町の脇腹を突いた。
身体を室町の方に少し寄せて声を潜め悪戯っ子の瞳で見上げる。
「今日から千石さんに会えるから?」
「俺がそんな理由で遠い目になるかよ。」
呆れたように溜息を吐く彼は嘘を吐いていない。
喜多もそれを予想していたのか笑う。
遠い目なんかせずにウキウキと輝いてしまうのが室町のいつもだ。
認めたくはないが、実際そうなってしまうのだから仕方ない。
意外と真面目な千石はテスト期間はすぐに帰ってしまう。
室町が言えば構ってくれるだろうが、どうかと思う。
恥ずかしい上に、痛い。
まず受験生にそんなことが言えるか。
「一緒に図書館で勉強しましょうとか言えばいいのに。」
「煩いな。」
「照れ屋だねぇー。」
「一緒に居ると俺に教えてくれようとしたりするからだ。」
「優しいもんねぇー。」
わざと語尾を伸ばしムカつく返し。
ギッと睨みをきかせてはみたが自分が半分惚気ていたことに
気付いた室町のほっぺたはうっすら赤く染まっていた。
こんなに好きなのに甘えられないなんて損な性格だ。
いや甘えたくないのか、それともこれが健気というのか。
男が睨みをきかせているのに可愛く見えるのはどうなのか。
室町の顔は整っている部類に入るが決して中性的というわけではない。
「愛の力ってヤツね。」
「あ?」
「千石さんの気持ちが分かる。」
眉を下げて笑い、立ち上がると5cm低い親友の頭を
小さい子にするように撫でた。
嫌そうな顔で振り払われたが、素直さといじらしさを見たあとでは
しかめっ面でも可愛く見えるのだ。
ますます笑みを深くした喜多に室町はますます怪訝な顔をした。
「ムロマチ君会いたかったよー。」
そんなこと言うならテスト中も構ってくれたらいいのに。
と言えない室町が自分に伸ばされた両手を振り払った。
終わり。
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これが元です。
ムロマチ君のキャラ…こっちみたく男の子色を
強く残したのですがUPした方では出来ませんでした…(泣)
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