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くだらなくも愛しい日常を公開。 テニス(山吹)まるマ(ヨザケン)電王(キンウラ)に熱を上げている今日この頃。
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千石さんとムロマチ君の小ネタです。
ある意味ギャグ。
どんな勘違いか見て下さる方はぐるぐるまわる?を
クリックでしょでしょ?

●吉田蒼偉●



勘違い。

「学校へ行こうのさー…屋上から告白がやりたい。」

部室でダラけた放課後を過ごしていた千石の一言に
南は何も言わず、そばに置いてあった消しゴムを投げた。

「んな、何その反応。」
「千石が寒いよぉーう。」
「まずお前誰に告る気だよ。」
「そりゃムロマチ君でしょう。」

冗談でなく素で言っているのを感じ取ったにも関わらず
喜多がケタケタと笑い出した。

「今告っちまってるし。」
「いや、千石は日常的に愛を告白しているぞ。」
「そいで日常的に振られてるよねん。」
「屋上からなんて状況が変わっても答えはきっと一緒ですよ!」
「あははー太一に言われちゃお終いですねー千石さん。」

口々に無理だと諭され千石はムッと眉間に皺を寄せた。
そんなの、やってみなければ分からない。
下手な鉄砲も数撃ちゃあたると言うし
韓国では同じ相手に何度も告白するのが普通なのだ。
人の心とは不変ではない。
賢ぶって言ってみたがその台詞は
愛の矛先の顔色の変化に流された。

「ほらー室町が想像して真っ青になってんじゃぁん。」
「ホントだ、目が不自然に泳いでる。」

部活の自分よりデカイ男の先輩に屋上から
全校生徒の前で叫び告白。
想像すれば誰だって嫌な顔になる。
目が不自然に宙を泳いだかと思えば妙なところで固定される。
彼の肌は日焼けにより人より少々黒いが
現在の顔色は悪い、真っ青だ。
皆の視線や言葉を受け、室町はハッとしたように机を凝視していた
目を上げフラフラと立ち上がった。

「あ、オレ…トイレ行ってきます…。」
「え!?吐き気!?大丈夫?ついてく?」

人のいい喜多がきょとんと目を丸め
席を立とうと僅かに腰を浮かせた。

「いや普通にトイレ…大丈夫だから。」
「お前室町に謝れよ。」
「そのうちストーカーで訴えられるぞ。」
「いやホント、今の話とトイレは関係ないんで…。」

「ムロマチ君。」

トイレをやたらと連呼して気遣いをやんわり断り
部室の扉に手をかけた室町の服を千石が掴んだ。
顔面蒼白のまま室町が見上げた千石の顔は
お茶らけた雰囲気など微塵もない、真剣なものである。

「ゴメン。」
「え…何がですか。」
「俺のせいで、気ぃ悪くした?」
「いえ。」
「…ゴメンね?」

君が嫌がってるかもって思っても
好きだけはやめられなくて。

そんな風に語っていた千石のキレイな瞳が
頭の中をぐるぐる回っている。
そして室町にはもう1つぐるぐる回っていることがあった。

「俺達、付き合ってたんじゃないんだ…。」

周りも自分を好きだと日々公言していた千石の中でも
二人はまだ付き合っていなかったらしい。

結構前から既に千石と付き合っていると思っていた室町は
自分のありえない勘違いに個室のトイレの中で
顔面蒼白のまま放心していた。



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ムロマチ君も千石さんも肝心なとこで
抜けてて言葉が足りないといい。
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性別:
女性
自己紹介:

川本佳以―かわもとけい
テニス担当 
千石×室町 跡部 新渡米 

吉田蒼偉―よしだあおい
まるマ担当
ヨザック×村田 有利×ヴォルフ

一心同体で千葉から妄想中。
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