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くだらなくも愛しい日常を公開。 テニス(山吹)まるマ(ヨザケン)電王(キンウラ)に熱を上げている今日この頃。
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ラビとデイシャとトカゲ妄想の2です。
基本的に繋がりもなくこんなシーン入れたいな、な部分を
ビリビリ脳内から破いているので変な所からはじまったり
終わったりは許して下さいです。

では右下のぐるぐるまわる?からどうぞ。

●吉田蒼偉●


ラビは頭から爪先まで雷が走っていくのを感じた。
目の前で自分を見上げる彼の素晴らしさは
汚れた人間のものとは到底思えない。
象牙色の冷たそうな肌に吊り上がった目から降りる黒のアイライン
大きな口から覗く尖った歯で指を甘噛みされたら
自分はどれだけ幸せな気持ちになるだろうか。

「…カ、カッコイイさ。」

挨拶もせずに見つめ続けた末に目元を染めてそう呟かれた彼は笑った。
ニッと笑うとより”トカゲ”らしい。
いや、特徴のある鼻と鋭い目は鷹も連想させた。
奇跡的だ、こんな素晴らしい人間が教団に居たなんて
全く知らなかった。

「初めて言われたじゃん、ユウ、こいつ何?」
「ブックマンだ。」
「へぇ、噂だけ知ってたけどお前がそうなのか。」

リン。
デイシャが上から下へとラビを目で舐め挙げる。
頭の動きに帽子の先端についた鐘が鳴った。
透き通ったその音にラビが瞬きをすると彼はクスと笑った。

「コレはオイラのイノセンスじゃん。」
「それどうやって戦うさ?」
「蹴る、つうかお前も座るじゃん?」

ラビのお盆をツンと小突いてデイシャは目の前の空いた席を目で示した。
一緒に食べていいということだろう。
デイシャの皿にはよく煮た鶏の手羽先が何本も盛られていた。
素敵過ぎる。
大きな口で手羽先の肉を食み押下されていくのを
目の前で拝めるなんて。

「い、一緒に食べてもいいさ!?」
「別に問題ないじゃん?」
「…俺は行く。」
「ユウ?」
「デイシャ、そいつにあまり関わらない方が身の為だぞ。」

デイシャ、この素敵な彼の名前はデイシャ。
神田の忠告はラビの鼓膜を意味なく通り過ぎていた。
この神秘な生き物にピッタリの響きを噛み締める。
そして肩に感じた巨大トカゲの身じろぎにラビはいいことを思いついた。

「デ、デイシャ!さん!」
「別に呼び捨てでもいいけど。」
「このトカゲ!今日森で捕まえたさ!」
「お前…あ、まだ名前…。」
「ラビ!」
「ラビはトカゲが好きなん?」
「好きさ!それで、このトカゲにデイシャってつけてもいいさ!?」
「は?」

…まぁ、似てないことはないな。

存在を無とされていたマリがラビの肩に乗る巨大トカゲとデイシャを見比べる。
大きな目から降りるライン、牙のある口。
ラビがキラキラとした目でデイシャを見ている理由がマリには分かった。
当の本人は分かってないようなので口にはしないが。

「オイラの名前なんかでいいのかよ。」
「”デイシャ”って凄くいい名前さ!」

ぐるる…と声にならない声で唸ったトカゲの”デイシャ”が
かぷりとラビの喉下に噛み付いた。

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女性
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川本佳以―かわもとけい
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千石×室町 跡部 新渡米 

吉田蒼偉―よしだあおい
まるマ担当
ヨザック×村田 有利×ヴォルフ

一心同体で千葉から妄想中。
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