くだらなくも愛しい日常を公開。
テニス(山吹)まるマ(ヨザケン)電王(キンウラ)に熱を上げている今日この頃。
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ミューラーさんの愛もシグレさんの愛も
ツヴァイクの愛も欲しい。
愛に飢えたリヒャルトがダインさんに嫉妬します。
意味の分からないマイナー具合を見せ付けてすみません。
私のケツ毛ごと愛せる貴方は右下のぐるぐるまわる?からどうぞです。
●吉田蒼偉●
ツヴァイクの愛も欲しい。
愛に飢えたリヒャルトがダインさんに嫉妬します。
意味の分からないマイナー具合を見せ付けてすみません。
私のケツ毛ごと愛せる貴方は右下のぐるぐるまわる?からどうぞです。
●吉田蒼偉●
飢えた弟17歳
シグレさんのふわふわした髪に触ろう。
王子様との釣りの最中に突然そう思い立ったリヒャルトは
スバルの怒声を背に城へ走った。
自分の顔が見えると必ず栄癪をするルセリナに
手を振り満面の笑顔、だが全力疾走中。
シグレの居る探偵事務所は地下1階だ。
レストランへ行くときは珍しいえれべーたー
という箱に乗るのだがシグレやミューラーの元へ走るときは別だ。
止まって待ってなど居られるものか。
階段の一番上から中ほどまで飛び降り
そこからまた一番下へと飛ぶ。
ビーバーの誰かがあげた小さな叫び声もリヒャルトには聞こえない。
「シグレさんっ!」
バンッと勢いよく開けられたドアの向こう。
リヒャルトは瞳に映った光景に頬を膨らませた。
「あー?何だよ。」
フヨウが淹れてくれたのであろうお茶をシグレが啜っている。
いつもなら椅子でまどろんでいるハズなのに。
シグレがお茶を飲んでいるのは彼が居るからだ。
「ダインさん、居たの。」
ウキウキとした気持ちがみるみる萎んでいく。
背筋を伸ばして椅子に腰掛け同じように紅茶を飲むダインは
シグレの恋人だ。
リヒャルトはダインの存在に気付いた時点で抜刀した。
「おめー何やってんだ、部屋ん中で。」
「ん、シグレさんの横にでっかい油虫が居るから。」
「本当ですか?」
リヒャルトの厭味な一言を間に受けダインが自分とは反対側を見た。
お前のことだっつーの、と言うのが面倒なのでシグレは
彼の天然な行動に突っ込まない。
「えい!」
「っ!!」
「あ…逃がした。」
「すみません、邪魔でしたでしょうか?」
「いやむしろ動かないでくれる?」
「やめろリヒャルト、椅子が壊れるだろうがよ。」
ざっくりと先ほどまでダインが座っていた位置に刺さっている剣。
至近距離からのリヒャルトの剣を交わすとは
流石セーブルの英雄と呼ばれるだけはある。
シグレに制されたリヒャルトはその剣を椅子から引き抜き
ちゃっかりそのままそこに腰を降ろした。
ダインはその行動の意図にも気付かず
よく分からないままシグレの向かいへと座りなおす。
「シグレさん、それ美味しい?」
「あー?あー。」
「一口頂戴。」
「カップ取って来い。」
「やだ、一口欲しいだけだもん。」
「おめぇな…。」
リヒャルトお決まりの我儘だ。
ダインが居る前でのあてつけというのもシグレは分かっている。
いつも面倒臭いので言う通りにしていたら
シグレはすっかりリヒャルトに好かれてしまった。
髪を撫でに来ただとか一緒に昼寝しに来ただとか言っては抱きつき
彼は安心したように作り笑いを緩める。
シグレは作り笑いをしている人間に弱い。
サギリほどではないがリヒャルトの笑みもどこか危うく
ミューラーに異常な程に固執するのは
精神的な何かが影響しているのだと思う。
人間が壊れる、という悲惨さを知っているシグレは
リヒャルトを邪険に出来ない。
「リヒャルト殿、これでよろしければ差し上げますが…。」
シグレが紅茶を差し出すのを渋っていると思ったのか
ダインが自分のカップをリヒャルトに差し出した。
無論、リヒャルトは紅茶が欲しいわけではない。
欲しいと思ったとしてもシグレの持つ紅茶が欲しいのだ。
気付けよと心の中で毒づき、わざと零してやろうかなと
リヒャルトは考え、手を伸ばした。
「…リヒャルト。」
「なぁにシグレさん。」
「やる。」
「え?」
ダインのカップに指が触れる寸前。
リヒャルトは大好きなシグレにそれを止められた。
代わりにシグレのカップを持たされ
ダインのカップはシグレの手の中に移った。
「…。」
シグレさん、ヤキモチ妬いた。
ダインさんの飲みかけを自分に飲ませたくなかったんだ。
何でもない顔をして当然のように
シグレがダインのカップの紅茶を啜る。
リヒャルトはダインに負けたのがとても悔しかった。
シグレに恋愛感情は抱いていないが
ダインと付き合うようになってからリヒャルトの位置は
一段下がってしまった。
いつだって一番甘やかして欲しいのに。
シグレが幸せそうなので
ダインを切り殺すことは出来ない。
「ここだー、シグレさんと関節キスしようっと。」
せめても抵抗。
指で縁をなぞり、関節キスという単語に驚くダインの前で
頬を染めてゆっくり唇を合わせてやった。
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お兄ちゃんを盗られてムキーッとなる弟リヒャルト。
恋愛感情はないけどシグレさんとならヤれると思っています。
どんな愛だ。
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